【掲載】新建築7月号にてご紹介いただきました。
雑誌【新建築7月号】に「まちなか交流広場ステージえんがわ」としてスパイス研究所の様子も掲載されました。
ステージえんがわ/三条スパイス研究所の生みの親である手塚建築研究所の手塚貴晴さんより、4,000文字近い熱い文章をいただいていました。その文章量に、ただただ驚きです…。
8ページにわたる掲載の最後の2ページに広がる、なんと手書き!の渾身のドローイングもなんだか泣けてきます。
文中にもあるように、確かに、今回のプロジェクトは、私たちが関わった頃には、まずは建築物のコンセプトありき、そして建築物ありきの状態からのスタートでした。
そこから、ソフト事業の可能性として新しい公共という考え方を表現するために、地域や立場、業種を超えて様々な人がそれぞれ違う形で関わるというとても複雑な構成になっていきました。
その事柄について作った説明資料の数といったら…もうできれば思い出したくないほどです…。。
一人一人が大きなボリュームを抱えて、それぞれのパーツをやりきったからこそ、この形があるのだと思います。一人として、もしもいなければ成り立たない。そんな出来事ばかりでした。
ですが、その組織を裏で見守り、嘘のような事態に陥ったり、一人では足がすくむような時には必ず、手塚さん曰く、「正義を構えて斬り込む腹切侍」のようにどんな場でもスマートに立ち振る舞うことのできた地域再生アドバイザーの近藤の存在があってこそ乗り越えられたことも多かったのではないかと思います。
さて、ここに書いてある建物のお話は、オープンして3ヶ月、まだまだ成長し進化し続けています。撮影の頃に耕していた土の広場にはウコンが生えて、常連のおじいさんおばあさんも増えました。この垣根も壁もない空間に見えるのは特別にしつらえたようなイベントではなく、この街の古くて新しい「日常」です。
この見慣れないけれど誰にでも見える化された日常をきっかけに、新たなことが次々におこり、どこからか嗅いだことのない香りをたて続けています。私たち三条スパイス研究所では、今日もここから溢れ出るスパイスの香りとともに、スパイスという考え方が街に滲み出ていることを祈っています。
手塚さん、手塚建築研究所のえんがわ担当の島田真弓さん、とてもいい記念になるような、素敵な掲載をありがとうございました。